高齢者がGoogleドライブやGoogleシートのモバイルアプリを上手に使えるようにするには?
※この記事は「How can older people use Google Drive and Google Sheets mobile apps well?」を翻訳したものです。
Google DriveとGoogle Sheetsは、中小企業や非営利団体にとって素晴らしいアプリです。なぜなら、これらのアプリは、ストレージを共有し、各遠隔地から同時にデータベースにアクセスできるというメリットがあり、何よりも無料だからです。
一般のユーザーにとっては、これらのアプリを使うことは難しいことではありませんが、高齢者の場合はどうでしょうか。
先日、高齢者がスタッフとして参加しているある調査プロジェクトで、これらのアプリを導入しました。Google DriveとGoogle Sheets、それにGoogle Apps Scriptという強力な機能を使って、ある程度の規模のシステムを作りました。自分でシステムを作って試してみたときは、とてもいい感じでした。しかし、実際に稼働させてみると、普通のユーザーだけで構成されたチームでは考えられないような問題が発生しました。
これらは、特に年配の方やITに詳しくない方が抱えがちな問題でした。そこで私は、彼らのためにシステムを改善することにしました。
この記事では、この種のアプリに慣れていない人のために、Google DriveとGoogle Sheetsのシステムを改善する方法を、私の経験に基づいて紹介します。それに、今後それらの問題を解決するために、私がどうするかも紹介します。
Google DriveとGoogle Sheetsでシステムを改善する5つの方法
1. 可能な限りドロップダウンリストを作成
モバイル機器に慣れていない人にとって、キーボードでの入力は苦痛以外の何物でもありません。キーボード入力が増えれば増えるほど、ミスも増えていきます。そこで、入力するリストが決まっている場合は、入力項目を選択できるようにしておきましょう。ドロップダウンリストでセルを入力可能にするには、「データ検証」を利用します。
2. 大きなフォントと見やすい色を使う
年をとると、小さな文字が見えなくなってきます。高齢者には最低でも16ピクセル、つまり12ポイントのフォントが必要だと言われています。ですから、できるだけ大きく、はっきりとしたフォントを使う必要があります。また、高齢者ははっきりしない色が苦手なので、特に重要な文字には見やすい色を使うべきです。
3. データを同じ場所に固定する
ユーザーがどこにいるのかわからなくなるのを防ぐには、「固定」機能を使うといいでしょう。できるだけ少ないカラムをフリーズさせるためには、カラムの配置を考慮する必要があります。
4. リンクを使ったシートの移動
フォルダ構造に慣れていない人にとって、Googleドライブのフォルダや複数のスプレッドシートを移動して情報を入力するのは苦痛以外の何物でもありません。スプレッドシート間の移動を容易にするためには、できるだけHYPERLINK機能を利用するとよいでしょう。
5. 条件付き書式を使ってわかりやすく、やる気を引き出す
入力ミスを少しでも減らすためには、どこを入力すればいいのかがすぐにわかるようにするといいでしょう。さらに、色の濃さで現在の進捗状況を示すことができれば、システムを利用するモチベーションにもつながります。そのためには、条件付き書式を使います。
さて、上記のアドバイスをご覧になってどう思われますか?年配の方だけでなく、システムを利用するすべての人が楽になるためのものだと思われるかもしれません。そうなんです。システムのアクセシビリティを向上させることは、すべてのユーザーにとって有益なことなのです。
しかし、どんなに頑張っても、高齢者には難しいアプリの基本動作を変えることはできないので、ユーザビリティの向上には限界があります…そこで、別の解決策を考え始めています。
No-Codeツールは役に立ちますか?
Google Sheetsをデータソースとして使用するアプリケーションを作成したいと考えています。イメージは以下の通りです。
このような解決策を実現するために、GlideやApp Sheetなどのノーコードツールがあります。これらは独自のアプリを簡単に作ることができる素晴らしいツールですが、いくつかの問題があります。それらはしばしば:
- オーバースペック。これらのノーコードツールは、様々な用途に合わせて設計されているため、必要以上に複雑になりがちです。コードを書く必要はないかもしれませんが、画面の設定などに多くの時間を費やすことになります。
- 高齢者向けではありません。コードレスツールで作成されたアプリは、その一般的な用途から、デフォルトでは高齢者向けではありません。例えば、作成されたアプリは、デフォルトではデータソースのスプレッドシートのすべてのデータを表示しますが、混乱を避けるために、各人に割り当てられた特定のデータを表示したい場合があります。コードレスのツールでこれを実現しようとすると、追加料金が必要になることがあります。
そこで今、もっとシンプルなサービスを自分で作ってみようと思い始めています…もっとプランが明確になれば、このブログで紹介します。楽しみにしていてくださいね!😊。